コエンザイムQ10の選ぶ時の基準は?

せっかくコエンザイムQ10を選ぶなら、より良い製品を選びたいと思いませんか?
ではどんなポイントを基準に選べばよいのか、コエンザイムQ10を選ぶ時の基準をまとめました。

体内吸収されやすいコエンザイムQ10を選ぶ

種類で吸収率が異なる

コエンザイムQ10はもともと吸収率の悪い成分として知られています。
理由は脂溶性で人間の体内では溶けにくいうえに、分子サイズが大きく腸から吸収しにくいためです。
吸収率は口から摂取したうちの約40%と見積もられています。

しかし近年では、コエンザイム Q 10の吸収効率を上げる研究が進められ、サプリメントでもその種類によって体内への吸収のされやすさが異なります。

せっかくコエンザイム Q 10の選ぶなら、より吸収効率の良いものを選んだ方が効果が出やすくなります。

コエンザイムQ10の種類と吸収のされやすさ

コエンザイムQ10の種類による体内吸収の違いについてまとめました。

酸化型

流通しているコエンザイム Q 10サプリメントで最も多い種類です。サプリメントとしては扱いやすい種類であるため、比較的安価です。
しかし、酸化型を体内で活用するには、吸収したあとに酸化型から還元型に変換する必要があります。
そのため、コエンザイム Q 10の中では最も吸収効率が悪く、効果を感じ難い種類だと言えます。

還元型

体内で活用しやすい還元型の状態でコエンザイム Q 10を配合したタイプです。
サプリメントに配合するのが難しいとされてきた還元型を日本企業の『カネカ』が安定的に大量生産する技術を開発し、市場に流通するようになりました。
還元型は酸化型と違って体内で吸収したあとに変換する必要がなく、ダイレクトに活用することができます。
実際にヒトを対象にした酸化型と還元型の吸収性の違いを比較した実験では、還元型のほうが血中のコエンザイムQ10濃度が約2倍高くなることが分かっています。※1

※1 上田恭義「還元型コエンザイムQ10の実生産および商品化に向けた技術研究開発」農芸化学技術賞 受賞者公演要旨(2018/03/14)

包接体

酸化型コエンザイムQ10を水に馴染みやすい成分で包むことで、体内への吸収率をアップさせたタイプです。
包んだ中身は酸化型であるため、体内で吸収した後に、還元型に変換する工程が必要です。

しかし、包接体コエンザイムQ10と一緒にビタミンCを摂取すれば、体に吸収される前の小腸内で酸化型から還元型に変換されることが分かっています。
つまり包接体は、ビタミンCとの併用でより利用効率が良い還元型コエンザイムQ10となり、還元型をそのまま摂取したとき場合と比べても、体内へ吸収・活用されやすくなると考えられています。※2

※2 株式会社シクロケム「ほんとに注目すべきは「吸収型CoQ10」!について」株式会社シクロケムバイオ(2018/3/14)

コエンザイムQ10含有量を比較する

1日分あたりの配合量は?

コエンザイムQ10は、具体的な摂取目安や上限量が決まっていないため、サプリメントも製品によって1日分あたりのコエンザイムQ10配合量に違いがあります。
2018年現在、日本国内で流通している製品は1日あたり100mg以下、多くても300mg以下のものが大半です。

必要なコエンザイムQ10摂取量は、人によっても異なりますが一般的な人でおおよそ30~100mgです。
製品の1日分あたりの配合量を比較して自分に合ったものを選びましょう。

コエンザイムQ10含有量に対する価格は?

コエンザイムQ10は継続することで効果を得やすくなります。
そのため、サプリメント選びでは続けやすい価格かどうかも重要になってきます。

製品に配合されているコエンザイムQ10の含有量あたりの価格や、1日分のコストなども比較しながら選んでみましょう。

安全や信頼性のチェックも忘れずに

コエンザイムQ10選びで忘れてはいけないのが、安全性や信頼性です。
コエンザイムQ10はお薬と違い、販売に際して厳しい規制がありません。
そのため一般に買える製品の中には粗悪品が紛れている可能性もあるのです。

コエンザイムQ10は毎日の健康サポートのために摂取する成分ですから、自分がより安心して利用できそうな製品を選ぶことが大切です。

コエンザイムQ10の選び方についてご紹介しました。
コエンザイムQ10は、「還元型」または「包接体とビタミンC」であること、含有量や価格が自分に合っているもの、安心して使える製品であること、この3ポイントを基準に選んでみましょう。

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