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お肌のターンオーバーとコエンザイムQ10
コエンザイムQ10はスキンケア成分として人気です。肌のターンオーバーに働きかけ、アンチエイジングに効果が期待されています。
お肌のターンオーバー
ターンオーバーは肌の生まれ変わり
ターンオーバーとは簡単に言えば肌細胞が生まれ変わることをいいます。私たちの肌は、表皮・真皮・皮下組織からできていますが、そのうちのひとつ表皮部分を断面にして見ると、
下から「基底層」「有棘層」「顆粒層」「角質層」の順に分かれています。
この4つのうち新しい肌細胞は「基底層」で生まれます。
そして次々に生まれる肌細胞に下から押し上げられるようにして、一番外側の「角質層」までたどり着くと、古い角質となって剥がれ落ちます。
この一連の流れをターンオーバーといいます。
私たちの肌では常にターンオーバーが行われています。
これによって日焼けしたり傷ついたりした肌も次第にきれいな肌に戻っていくことができるのです。
ターンオーバーは年齢とともに遅くなる
肌のターンオーバーは一定の周期で行われています。人によっても異なりますが、肌細胞が生まれてから剥がれ落ちるまでの期間は、20代の人の肌で約1～2ヶ月（28～56日）です。
しかし、ターンオーバーの周期は年齢とともに遅くなっていき、30代では1.5倍、50代になると2倍、さらに遅い人では3倍以上もの期間がかかるようになります。
年齢とともに肌が衰えて見えるのはこのターンオーバー周期の変化が原因です。
肌細胞が古くなっても剥がれ落ちることができず、傷の治りが遅くなったり、肌の透明感が失われたり、シミが濃くなったりしてしまいます。
つまり、いつまでも若々しい肌を保つには、健やかなターンオーバーがカギになるのです。
そのターンオーバーの促進に効果を期待されているのがコエンザイムQ10です。
コエンザイムQ10のターンオーバー促進効果
活性酸素の除去
ターンオーバーの周期を遅くしたり、シミを作ったりする原因のひとつが「活性酸素」です。活性酸素は紫外線などによって肌に増えてしまいますが、コエンザイムQ10には活性酸素を除去する抗酸化作用があることが分かっています。
コエンザイムQ10の持つ抗酸化作用によって、体内に増えすぎた活性酸素を除去できる→ターンオーバーの周期を戻すことができるようになります。
ビタミンEの働きをサポート
抗酸化作用のある成分として、よく美肌ケアやシミ対策にすすめられているものにビタミンEがあります。実はコエンザイムQ10はこのビタミンEよりも強い抗酸化力を持つと言われています。
その理由は、体内で失われたビタミンEの抗酸化力を復活させることができるためです。
コエンザイムQ10は自身も抗酸化作用を持ちながら、ビタミンEの抗酸化活動もサポートし、肌のターンオーバーを助けます。
肌再生のエネルギーを作り出す
コエンザイムQ10は抗酸化作用のほかに、エネルギー生産の働きを持っています。ターンオーバーを進めるのにもエネルギーは欠かせません。
新しい肌細胞を作り出したり、傷ついた肌細胞を修復したり、コエンザイムQ10が肌再生を後押しします。
コラーゲン生成の活性化
正常なターンオーバーとともに若々しい肌に大切なのがコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸といった肌の潤いを保つ成分です。コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を作っているのが肌内部にある線維芽細胞です。
コエンザイムQ10が持つ抗酸化作用やエネルギー生産の作用は、この線維芽細胞の活性化にも働きかけ、潤いとハリのある肌作りをサポートします。
スキンケアにコエンザイムQ10
年齢とともに衰えていくお肌のケアに人気なのがコエンザイムQ10です。体内から減っていく分を積極的に補っていこうというわけなのです。
コエンザイムQ10を補うのに一般的なのは「コエンザイムQ10サプリメント」または「コエンザイムQ10配合化粧品」の2つの方法です。
このうち、スキンケアにより効果的だと言われているのが化粧品です。
理由は、摂取して全身に分散されるサプリメントよりも、化粧品のほうが気になる部分に直接塗るピンポイントケアができるためです。
ただし、コエンザイムQ10はその分子サイズが大きく、肌に塗っても吸収率はよくありません。
そのためサプリメントと化粧品の両方、つまり体の内外からケアするのがより効果的だと言えます。
コエンザイムQ10をスキンケアに用いた例では、平均2週間の継続摂取でシワが薄くなるという結果も出ています。※1
※1参考文献：「コエンザイムQ10の美肌効果」サプリメント大学(2018/03/30)
このように、コエンザイムQ10は若々しい肌を維持するのに欠かせない成分です。
ターンオーバーを促し、お肌の老化予防にアプローチします。
すでに市場にコエンザイムQ10配合の化粧品が多く登場していることからも、その人気ぶりや注目度の高さがわかります。
