コエンザイムQ10の「10」とは?

健康食品やコスメに使われ、ドラッグストアなどでもよく目にするようになったコエンザイムQ10ですが、その名前の由来はあまり知られていません。
コエンザイムQ10とは?また、「10」とはどういう意味なのでしょうか?
解説します。

名前の由来

コエンザイムQ10(CoenzymeQ10)は次の3つの言葉からできています。

Coenzyme…補酵素
Q…キノン
10…10個

人間が生命活動を行うには、食べ物から栄養を吸収したり活動エネルギーを生産したりといった消化や代謝が必要です。
その消化や代謝に働く物質を酵素と呼びます。
Coenzymeが意味する補酵素は、その名の通り酵素の活動を補いサポートする物質のことです。
酵素が力を発揮するのに必要とされるのはもちろん、ひいては人間の活動エネルギーを生産するのに、補酵素はなくてはならない存在です。

そしてQは、コエンザイムQ10がキノンという化学構造を持つことを表しています。
このキノンの構造を持つ物質は、コエンザイムQ10以外にも生物界に多く存在しており、「どこにでもある」という意味のユビキタスに由来してユビキノンと呼ばれることもあります。

Qに続く「10」は化学構造に含まれるイソプレン鎖という炭素の数を表しています。
イソプレン鎖は炭素5個からなる単位が繰り返される構造になっており、コエンザイムQ10は、その炭素の単位が10あることを表しています。

まとめるとコエンザイムQ10は、「10のイソプレンを持つ、キノン構造の補酵素」という意味です。
そのため、コエンザイムQ10は補酵素Q10やユビキノン10などと呼ばれることもあります。

Qは12まである

コエンザイムQ10は10のイソプレンを持ちますが、実はコエンザイムQには10以外にも1~12が発見されています。

例えば、パン酵母はQ6や、大腸菌といった菌類はQ5~8、ウサギなどのげっ歯類はQ9です。
その他、鳥類や哺乳類などの多くはコエンザイムQ10ですが、ピーマンはQ11やQ12を持つことが分かっています。
大まかに分類すると、下等動物には6~9を持つものが多く、高等動物にはQ10を持つものが多いと言われています。

後ろに付く数字が変わっても、基本的な構造は同じです。


このように、コエンザイムQ10は分子の構造や、特徴に由来して名付けられています。
「10」は人間をはじめとした哺乳類に多いイソプレン数ですが、コエンザイムQそのものは補酵素として、多くの生物にとってなくてはならない成分なのです。
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