コエンザイムQ10は体内で吸収されにくい

健康食品として人気のコエンザイムQ10。実は、体内で吸収されにくい成分だとご存知でしたか?
より効果的に摂取するためにも知っておきたい、コエンザイムQ10の吸収についてご紹介します。

コエンザイムQ10の体内吸収と、吸収率について

コエンザイムQ10は小腸で吸収されます

コエンザイムQ10はサプリメントのイメージが強いですが、私たちの普段の食事に含まれている成分でもあります。
食べ物から体に入ったコエンザイムQ10は、ほかの栄養素と同じように小腸で吸収されます。そして、そのあと血液に入って体内を流れていきます。
しかし、問題は吸収率。コエンザイムQ10は体内で吸収されにくい成分なのです。

食事から得るコエンザイムQ10の体内吸収率は約4割

コエンザイムQ10の体内吸収率には個人差があり、具体的な数値は分かっていませんが、食事をして体内に入ったコエンザイムQ10のうち、小腸から吸収されるのは約4割だという研究結果があります。
せっかくコエンザイムQ10を取り入れても、半分以上が吸収されずに体外に排出されていると考えると、その吸収効率の悪さがイメージしやすいのではないでしょうか。

コエンザイムQ10の吸収率が悪い理由は「サイズ」と「脂溶性」

コエンザイムQ10が体内で吸収されにくいのには大きく2つの理由があります。
1つはコエンザイムQ10の粒子サイズが大きいこと。サイズが大きいと、腸内で取り込みにくく、吸収率が落ちてしまうのです。
もう1つの理由は、コエンザイムQ10が水に溶けにくい脂溶性であること。人間の体内は脂よりも水分が多いため脂溶性のコエンザイムQ10を吸収しにくいです。
そのため、コエンザイムQ10を意識して摂りたいときは油を含んだ食事と一緒に摂るなど、吸収のしやすさを意識することがおすすめです。

コエンザイムQ10サプリメントに施された吸収率アップの工夫

食事から摂取しにくいコエンザイムQ10。それを補ってくれるのがサプリメントなどの健康食品です。
コエンザイムQ10は体内への吸収効率が悪いとご紹介しましたが、サプリメントでは吸収性を上げるようさまざまな工夫が施されています。
例えば、コエンザイムQ10のサイズを小さくしたり、脂溶性から水溶性にしたりなどです。
そのためサプリメントはコエンザイムQ10を意識して摂取したい人に選ばれているのです。

コエンザイムQ10が体内で吸収されにくいことについてご紹介しました。
コエンザイムQ10は現代人の食事では充分な量を摂取するのが難しいため、補うならサプリメントを利用するのが一般的です。
ご自分にあったサプリメントを選んでみましょう。

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