コエンザイムQ10で加齢臭予防

年齢を重ねるにつれて徐々に身体の匂いが強くなっていく加齢臭。
そんな加齢臭に対して、コエンザイムQ10が効果的であるという研究結果が、2017年4月5日に大手化粧品会社/資生堂から発表されました。

これまでの加齢臭予防では、汗をこまめに拭いたり、制汗剤を使用するなどの手段が推奨されてきました。
しかし、コエンザイムQ10の加齢臭予防効果が発見されたことによって、身体の内側から加齢臭を制御することが可能になります。

今回は、加齢臭の原因とコエンザイムQ10の加齢臭予防効果についてご紹介していきます。

加齢臭の原因とは

加齢臭の原因は「ノネナール」という物質にあります。

40代以降の中高年になると、体内で活性酸素の量が増えます。
増えた活性酸素は皮膚上の脂質(皮脂)を酸化させ、過酸化脂質へと変化させます。
これが、皮脂腺から分泌される脂肪酸によって分解されることによって、ノネナールが発生します。

ノネナールは水に溶けにくく、肌にこびりつきやすいという特徴を持ちます。
そのため、日々の入浴でも落ちにくく、匂いが残りやすいのです。

コエンザイムQ10の加齢臭予防効果

コエンザイムQ10には、加齢臭の原因であるノネナールの発生を抑制する効果があります。
コエンザイムQ10のは持つ強力な抗酸化作用を持ちます。
これによって活性酸素の働きを抑え、過酸化脂質の発生量が減少します。
ノネナールは過酸化脂質と脂肪酸の分解反応によって発生しますので、過酸化脂質が減少すればノネナールも減り、加齢臭を軽減することができるのです。

コエンザイムQ10は人体でも生成されていますが、その生成量は20代をピークとして年齢を重ねるごとに減少していきます。
40代以降の中高年になると、最大量の50%が失われてしまうとも言われています。
40代以降に加齢臭が発生することが多いのはそのためです。

幸いなことに、コエンザイムQ10は食事やサプリメントで気軽に摂取することができます。
ダイエットや美肌、生活習慣病予防など、加齢臭予防以外の美容/健康効果も豊富ですので、ぜひ日常生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

ノネナールの発生を助長する生活習慣

脂肪分の摂り過ぎ

ノネナールは酸化した皮脂が原因で発生するので、皮脂の分泌量が増えればその分匂いも強くなります。
日々の食生活の中で、肉類や揚げ物などの脂質や油分を多く含む食べ物ばかり食べていると皮脂の量が増え、加齢臭も強くなってしまいます。

過剰なストレス

人体はストレスを受けると活性酸素を多く分泌します。
増えた活性酸素は皮脂を酸化させ、過酸化脂質を作り出します。
加齢臭の原因となるノネナールは過酸化脂質と脂肪酸が反応することによって発生するので、過酸化脂質が増えれば当然加齢臭も強くなっていきます。

40代以降の中高年の時期は会社と家庭の板挟みになりやすく、ストレスを溜め込みやすい時期です。
自分に合った趣味を見つけ、定期的にストレスを発散するようにすることが大切です。
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